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事例紹介

当社が今までに手がけた事例をいくつかご紹介いたします。

子供への怒り アンガーマネジメント

(50代男性:アンガーマネジメントコンサルティング)

◎お子さんの成績を心配するあまり、ついつい語彙を強めて言ってしまう自分に苦悩。子供への接し方を改善すべくアンガーマネジメント入門講座、応用講座、そしてコンサルティングを受講された事例です。

【対処・支援内容】

アンガーマネジメント入門講座にて、怒りは何故怒るのか?を理解し、常日頃の自身の傾向について深く内省を進めていただきました。

次に、応用講座にて21日間アンガーマネジメントのトレーニングの手法を学んでいただきました。怒りを感じた時に基本である3つコントロールに沿って、その感じた怒りと向き合い、怒る必要があるのかないのか、あるとしたらどのような行動をしたらいいのか、などを都度実践しそして記録を取り、更にはそれを振り返りながら、怒りと上手に向き合っていけるよう取り組んでいただきました。

それでもまだついつい子供に強く言ってしまう、自分のイライラがおさまらない、などのご相談に対して個人セッションを実施しました。ありたい自分のイメージを設定し、そのプロセスにおいてどのようなマイルストーンを置いていくのか、一緒に考え改善プランを策定し定期的に面談を行いながら支援を進めました。

親としての思いが全面に立ち、子供の本当の気持ちを理解していなかったと感じました。

思えば、自分が経験し歩んできたやり方を、何気に押し付けていたのかもしれません。子供が心配とか、これをしないと失敗する、点数が下がる、などあたかもその考えが正当であるかのように、思っていたと感じます。アンガーマネジメントで学んだそれが自分の「べき」であり自分にとっては重要であるも、子供とはいえ一人の人間で別人格の相手を勝手に自分のモノサシで測ってしまっていたことに気がつきました。
今後は一方的な関りではなく、子供の気持ちや考えを理解できるよう同じ目線で「会話」をしていきたいと思いました。

部下指導とハラスメント

(40代男性:ハラスメント研修)

◎業績至上主義、できる上司が部下の気持ちに共感することができす、部下を追い込んでしまったために、ハラスメント研修を受講された事例です。

地方の赤字拠点回復のため着任、これまでの営業スキルを存分に発揮、強力なリーダーシップで部下指導にも着手。その結果、V字回復とまではいかないが、損益分岐点レベルぐらいまでに業績を上げてきた、と自信満々の表情でお話をいただきました。

拠点の状況などについて聞き進めていくと、人員的な組織体制に問題が生じていることが分かりました。特にご自身の直下にあたる管理職が不在(機能していない)とのこともあり、部下に対しては一層強力な指導をしていたようです。

ところで、何故管理職が不在であったのか? それは体調不良にて求職をしているということでした。
そのことに関しては特にご本人から言及はなかったものの、「ご自身の関りとその影響」によるものである、との認識が全く無かったのです。

【対処・支援内容】
全3回の研修にて、パワハラとはどういったものなのか? 何故起こるのか? 防止のためには何が必要なのか?   更には部下の教育指導に重要なことは何か? などについて再確認をいただきました。
内心、部下に対する自分の関わりについては、一定の疑問と不安を抱いていたこともあり、各回ごとにインプットしたことを元に、現場での実践に取り組んでいただくよう、ご指導をさせていただきました。

できる上司、やり手の管理職の方が起こしやすい事象かもしれませんね。

相手の立場の理解と、気持ちへの共感性が不足していたことを痛切に感じました

それまでは、何しろ数字を上げることだけを考え、自分の経験に基づいたやり方を貫いてきました。結果業績としては回復傾向にありましたが、一方で管理職や他の社員に対する影響などは殆ど気にしていなかったことも改めて認識させられました。「トップダウンで!」という考えに囚われていたことの反省をもとに、部下に投げ掛け、問い掛け、部下の発言機会を意図的に増やして自主性を促すような関りをする中で、徐々にではありますが事業所の雰囲気も良くなってきたのではないかと感じてます。

上司との確執

(40代男性:キャリア再活性研修)

◎職場でのコミュニケーションが上手くできず、業務パフォーマンスにまで影響が出てしまい、個別研修を受講された事例です。

まずは現状把握のため、カウンセリングにてご本人が抱いている思いなどを色々お聞かせいただきました。しかし、そのお話をされる表情も、どこかよそよそしく、強く警戒をしている目線がとても印象的でした。

さらにカウンセリングを進めていく中で、上司に対する不満や怒りといった感情を持っていることが浮き彫りに。
経緯を辿ると、自分の意見や提案などにほとんど理解を示してくれない、質問やお伺いを立てても明確な指示やフィードバックさえしてくれない、などから徐々に距離を置いてしまったということでした。そのため、その上司の顔を見るだけで反射的に避けてしまったり、怒りの込上げと合わせて半ば恐怖感すら抱くようになってきたのです。

その後の状況は想像に難しくないと思います、日々の会話や業務上の報連相も事務的・機械的なものになってしまい、上司サイドからすればとても使いづらい部下だと思わせてしまったのでしょう。結果、当然評価も下がってしまい、ますます負のスパイラルに陥ってしまいました。

【対処・支援内容】
 ・キャリアにおける問題の確認(自分のありたい姿と現状のギャップ)
 ・業務上のテクニカルスキルと、内面的なヒューマンスキルの検証(強みの自己理解促進と自己肯定感)
 ・上司とのやり取りにおける自身の内面変化について検証
 ・心理メカニズムの理解(論理療法アプローチ、アンガーマネジメント)

全5回のカウンセリングプロセスにおいて上記のような目的にアプローチを実施した結果、現在の行動を起こさせてしまっているのは、自分の受け止め方に問題があったことに気づきました。それ以降は、「ものごとを肯定的に捉える」「他者との価値観の違いは当然」ということを、日常的に意識することを心掛けてトレーニングを継続、上司との関係修復(自身の関わり方改善)に取り組み、本来のパフォーマンスに近づいてきたとのご報告を頂戴いたしました。

怒りは自分の中だけで起きていることに気づきました

「いつも自分が否定されている」との思い込みにより、怒りの感情に支配されている自分に気づかされました。数回にわたるカウンセリングの中で、人間の心理、特に怒りの感情について教えて頂き、自分の中だけで負のスパイラルを形成し、そのためモチベーションが下がり、よって業務パフォーマンスにも大きな影響を与えていた、ということがとても良く理解できました。ご紹介をしてもらったアンガーマネジメントの講座も受講し、業務上更に奮起していきたいと思います。

臆することなく自分を出すことの重要性!

(30代女性:キャリアコンサルティング)


◎クリエイティブ系のお仕事をされている方が転職を思い立ち、その活動に関するご相談への対応事例です。

初回のカウンセリングでは、この度の転職を考えることになった経緯や、ご自身の思いなどをお話をいただきました。
一般的に転職を考えてしまう思いのベースには、プラス方向の理由の一方でマイナス方向の理由が混在しております。(裏返しと言えることも多々あります)
ただ今回のご相談については、プラス方向の目線でかつご相談者が自分のキャリアを構築していきたい、という強い思いに寄り添いながらセッションを進めていきました。

しかし、当の本人の印象は、どこか遠慮気味で自信の無さが窺え、それが応募書類の作成にも表れておりました。
これではせっかくのキャリア構築も単なる想いで終わってしまう危険性を感じておりました。

対処・支援内容】
 ・転職への思いの再確認(意志と覚悟の明確化)のための面談数回
 ・応募書類の作成しなおし(これまでの製作品のポートフォリオを別途作成)
 ・エントリーの仕方の工夫(その他大勢に入らないために)

当初はこのアプローチに少なからず戸惑いを覚えていた様子でしたが、「自分が何を求めているのか、どうなりたいのか?」という、転職を思い立ったそのワケを都度確認をしてもらう中で、最終的には一定の覚悟を持って応募活動に入られ、結果メインのターゲットではなかったものの、いくつかの選択肢の中の企業様に転職されました。

自信をあまり持てなかった自分が、ここまでやれたことが驚きでした

活動のやりかたについては、普通にWEBエントリーなどしか考えていませんでしたので、別添資料の作成や自らアプローチするやり方について、戸惑いがあり、正直相談したことに不安を覚えてしまいました。
しかし、面談を重ね最近の転職動向や企業目線などについていろいろ説明をいただく中で、通常のやり方では自分の想いを実らせることが難しい、と思えるようになりました。
そこから、これまでに描いてきたデザインの資料をまとめたりと、とても意欲的に前向きになってきたと思えるようになったことから、自信を持って遠慮せず進むことができたと思っています。
本命の企業ではありませんでしたが、候補先の一つで転職が決まってくれたのでとても嬉しかったです。

多様な価値観の存在を実感しました

(30代女性:キャリア開発研修)

公的機関の30代の職員の皆さんに実施した、キャリア研修での事例になります。

同じ行政職といえども、従事する機関が異なる約30名の皆さんによるグループ研修。
それぞれ異なる役割と業務のため、その内容や環境等についての違いに互いがとても興味深く感じつつも、一方ではそれぞれの違った厳しさも目の当たりにしていたようでした。

【研修のポイント】
 ・何故行政職を目指したのか、顕在意識レベルで互いに意見交換
 ・お互いの職務上の厳しさと苦労している部分の共有
 ・価値観ツールを使用した潜在意識の堀下げと共有

働く価値観についての堀下げ(カードワーク)においては、同じ行政職であっても環境や職務内容の違いや苦労の程度によって、大事にしていきたいと思う視点が全然違ってくる、ということをお互いが感じていたようです。
 

大事にしたいことが、本当に皆さん違っていることに驚きました

同じ行政職なので、だいたい共通したようなことが出てくると思っていましたが、それは完全な思い違いでした。
お互いの仕事内容をそもそも認識していないということ、そこでどんなご苦労をされているのか、ということを改めて知ることができました。
置かれた環境や立場によって、何を大事にしていきたいのかが全然違ってくるんだな、と気づかされました。あとは、違う機関の皆さんとこうして交流できたことは、とても良い機会になりました。

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