４０代キャリア開発のススメ（五）

【ネットワーキングの重要性】

環境変化の激しさについては、これまでの内容から既に十分認識され、併せて自己認識もしっかりとしておく必要がある、と理解されてきたと思います。
この段階で、これからの自分の有り方いついて一定程度イメージすることは可能となりますが、今度はここからどのように具現化・実行（成功）させていくのか、「何が必要なのか？」が課題となります。

必要なもの
それは『ネットワーク（≠人脈）』です。

言わずもがなですが、人間は一人では生きていけません。

色々な場面、様々な状況の中で我々は「誰か」のお世話になっているはずですし、そんな覚えはない、なんて方もいらっしゃらないと思います。

それが当たり前であったこれまでの環境が、今後はますます不透明で不確実な時代になっていくことを考えると、これからは自分の「ネットワーク」を意図して構築して行くことが必要になると考えられます。
変化の激しい時代だからこそ、単独自力で踏ん張るだけではなく、互いが助け合える関係性を築いておくことが不可欠です。
 

さて、みなさんにお聞きしてみたいと思います。
ご自身を中心として、自分の周囲にはどんなネットワークが構成されていますか？
社内、社外、友人・知人・身内　など、そしてその方々は自分とどんな距離感なのか？
どのぐらいの数が存在しているのか？

一度棚卸しをしてみるとよいと思います。

ここで大事なのは、単に数が多ければ良いということではありません。
ポイントは、この図で言えば如何に自分との距離が近いか（心の距離＝信頼感）ということです。
先に書いたように、如何に互いが助け合うことができるか？　この視点です。

一心不乱で仕事に没頭するあまり、周囲を気にすることなく、気遣いすることなく、自分の枠の中だけでやって来られた方、或いは唯我独尊、「俺が俺が」という意識でやってこられた方は、恐らくですが上記の図にプロットできる人脈の数は、そう多くはないのでは？と思えてしまいます。

これからのキャリア開発は、意図を持ってネットワークの構築・固定化・継続性に取り組むことが重要です！