４０代キャリア開発のススメ（三）

【これまでのキャリアを振り返る】

記憶と共に自分を顕在化させる

まずは、会社へ入社したころから、今現在までを振り返ってみましょう。
入社年から1年毎に、難しければ3年・5年単位ぐらいの間隔で、その当時に在籍していたセクション・拠点、そこでの仕事の役割と実施内容、仕事の結果・業績など。。。

ここまでは比較的思い出しやすく、代表的な内容などは書き出しやすいのではないかと思います。「何処で、何を、どのようにしていたのか？　誰と？　その結果は？」

このような事実関係を書き出すことが振り返りの入り口で、ここからいくつかの方向に分かれて作業を進めていきます。

上記を検証していくために、以下のようなラインを書いていただくことが多いのですが、
説明しますと、ブルーの横のラインはゼロ（フラット）ライン、そこから上に行くほど例えば仕事上の満足度が高く、ラインより下がると満足度が低い、このような認識です。

このラインを、入社年から今現在までの仕事上のキャリアの満足度を計りながら、フリーハンドで書くわけです。

様々なタイミングにおける、自分の満足度を思い出しながらラインを描いていきます。
肝心なのはそこから次の作業です、

何故満足度の高い「山（頂点）」になったのか、一方何故低い「谷」になってしまったのか？
その理由を明確にしていきます（書き出します）。ここはあくまで個人の主観ですので、その程度（アップダウンの度合い）もあくまで自分の判断で全く問題ありません。

• 仕事が上手くできた、とても良い結果を出すことができた・・・
• 何をやっても上手くいかなかった、お客様に叱られてしまった・・・

色々な理由や事情がありますよね。

正直、ここまでは個人が「強く感じた、思った」ことなので、割と鮮明に映ってくるところではあります。
が、本当の棚卸しはここからです。

描いたラインをもとに、次の視点で深堀をしていきます。
それは

ひとつには『スキル・強み方向』、もう一つは『価値観方向』になります。

この続きは次の機会にしたいと思いますが、上記までの『自分の満足度』からだけでも、何に反応する自分なのか、どんな自分がそこにいたのか、が見えてくるように思いませんか？