４０代キャリア開発のススメ（二）

【環境変化は対岸の火事ではない】

環境変化が我々個人に及ぼしている影響

この「環境変化とその影響」については、キャリア開発研修において必ずと言って良いほど、入り口で考えていただくテーマになります。
 

皆さんのそれぞれが働く環境や事業内容・仕事内容の違いによっては、その起きている様々な変化を感じやすかったり、場合によっては感じることが無かったりもするかもしれません。
そのように、変化の感じ方に関しては一定の温度差があるのも事実なわけですから、一概にそれが良いとか悪いとかいうことではありません。

ここでお伝えをしておきたいのは、ビジネスパーソンの一人としては、何かしら起きているその変化に対しては常にアンテナを張っておくべきだということです。

何故なら、突然に「浦島太郎状態」に陥ってしまうことを避けたいからです。
見えなかった、分からなかった　では済まないからです！

では次のような項目について少し振り返ってみましょう。
 

• 国際環境はどのように変わってきた？
• 経営環境はどのように変わってきた？
• ビジネス構造はどのように変わってきた？
• 組織構造、社内環境はどのように変わってきた？
• 自分の所属、ポジション、職務内容やスタイルはどのように変わってきた？

いかがでしょうか。
特別難しく考える必要はありません、仕事をし始めた頃から現在までを回想し、各項目ごとに感じたことやイメージを簡単に書き出してみるとよいでしょう。
そして次には、その各変化が自分にとってどのようなもの（影響）だったのか、も見てみるとよいですね。

そうすると、まさにその起きている変化と「共生している」自分が見えてくるはずです。少し言い方を変えると、「その変化への対応を強いられている自分」でしょうか。
ひょっとしたら、その影響は自分のみならず自分の家族などにも及ぼしているのかもしれません。

そこでもう一つ、

• それらの変化に対して、どのような対処をしてきましたか？

自分が持つ対応能力の再認識、これもとても重要なことですね！

【環境変化】

決して他人事ではありませんし、向こう岸で起きていることでもありません。自分の目の前で起きていて、いつ何時その火の粉が飛んでくるか分からない、そのような危機感を常に持っておくことがとても必要で、大事なのはそういった危機感だけを感じているのではなく、それを前提とした今後への対応策・思考の醸成が必要だということです。