〒343-0045 埼玉県越谷市下間久里640-7
われわれは、その日常生活においてさまざまな場面に直面して心の動揺を感じたり、その動揺がその後の時間的経過にしたがって変容したりしていくことを体験する。このような心の動きを感情という。
~中略~
人間は「感情の動物」であるといわれている。感情は人間生活にとって非常に重要な意義をもち、それを欠いた生活は無味乾燥なものである。しかし、その概念の多義性によって心理学に関係する文献もしばしば困惑に陥っている。
一般に、感情とよばれている心的現象のなかには、感覚感情、情動(情緒)、情操、気分などが含まれている。
「コトバンク:日本大百科全書(ニッポニカ)「感情(心理学)」の解説[大村政男:日本大学文理学部名誉教授]より」
上記にあるように、感情は人間にとって欠かせない「心の動き」なようです。
しかしながら、その複雑な感情を備えているために、時にはその感情が良い方向にも、一方で悪い方向にも影響を及ぼしてしまいます。
感情によって後悔したということは誰でもが経験しているはずですが、でも分かっているという認識があっても、それをまた再現してしまうこともしばしば・・・。
そして、その代表格と言っていいのが『怒りの感情』ではないでしょうか?
《論理療法》… 固定観念を外してあげるカウンセリング
ABC 理論(アルバート・エリス)
A B C
出来事・状況 ⇒ 受け止め方 ⇒ 感情・結果
(ビリーフ)
私たちの感情に影響を及ぼすのは【出来事】ではなく、私たちの【受け止め方】である。
このABC理論をベースに、今目の前で起きた出来事をどのように受け止めるのか、によって厄介な怒りの感情を引き起こすことが防げるとしたら、いかがでしょうか?
(例)
駅の構内を歩いていたところ、前方から速足で向かってきた人が私にぶつかり、そのまま知らぬ顔で歩き去ってしまいました。
・出 来 事 通りすがりに人がぶつかり、そのまま行ってしまった
・受け止め方 ぶつかっておいて誤りもしない ⇒ 急いでいたかもしれないしな
・感 情 文句を言う、問いただす、怒鳴る ⇒ 気が付いてないし、仕方ない
このように、受け止め方は書き換えることが可能です。余計な負の感情を湧き起こしたくない時は、常に『受け止め方の書き換え』を意識してみると良いでしょう。
企業・ビジネスを取り巻く環境は急激な変化の一途をたどっています。この厳しい環境の中で企業が生き残るためには、組織(体質)の強化であることは言うまでもありません。
そして、その強い組織を形成させるためには、健全で有能(適応能力)な人財が不可欠となります。
しかしながら、残念なことに
モチベーションの低下、メンタル不調、コミュニケーション不全、人材が育たない、人材の流出、組織の不健全、業績の低迷
などの事態が起こっていることも事実です。経営者トップから新入社員までの全ての就業者に対し、アンガーマネジメント教育を施すことこそ、健全な人間集団を形成し、組織活性を促すことにつながると考えております。