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『支配欲』とは?
支配欲とは、その言葉の如く「人や、物などを支配したい」という感情欲求です。特に人間社会で言うと、「人を自分の配下に置きたい」ということになります。
もっと平たく言うと、「人よりも優先的な立場(位置関係)でいたい」ということでしょうか。
人がいつからそのような感情・欲求を抱くようになったかは定かではありません。よく例えられますが、欧米型の狩猟民族と日本の農耕民族の違い、つまり日本の文化は【皆で】という集団意識が強い形を成してきました。が、その日本社会においてもいつの頃からか、その立場の優位性(≠偉い)が大事という認識が芽生え、そして定着をしてきた時代が今に繋がっています。
イメージしやすくその中心的な意味を持っているのが、会社組織や様々な集団です。組織や集団、あるいは業界とかですが、そんな中においても優位性(どっちが大事だとか重要だとか、または高度だとか、階層が高いなど)が暗黙に存在してしまっています。
ご存知かと思いますが、『ヒエラルキー』などと言われるのがそれにあたり、分かり易いのはピラミッド型会社組織、ではないでしょうか?
組織内の部門間では、
「営業が居なかったら会社は成り立たない!だから給料が高くて当たりまえだ!」・・・とか。
組織形成の中で、上位に位置する方々(単純に上司としましょう)が、組織的な役割と責任という名の下において部下やメンバーを管理すること自体は当たり前のことではあります。
が、『管理』とか『マネジメント』という言葉そのものの意味よりも、その役割責任を如何に上手く機能させるか?
ここが特に重要なポイントだと思うのですが、いかがでしょうか。
役職の拝命、それなりのポジションに就いたらあたかも人を動かせる(権限がある)という、誤認をしていると思わせる上司も多いです。いわゆる、肩書で人を動かすというパターンですね。
一方部下の方は、大体は上司の指示に従って動きます
「課長が言うから・・・」「部長の命令だから・・・」
このような形で人が動くことが当たり前であると、大いなる誤解や錯覚に陥っている上司は、自分が持つその支配欲信仰が崩れた時に、
「何故だ?」「どうして?」・・という具合に責め立てたりしてしまいます。
勿論、世の上司の皆さん全てがそうだとは言いませんが、少なからず自分の持つ支配欲が否定されてしまうと、それを守ろうという心理が働き、結果としてその『人』を責めるような言動に出てしまう方はいらっしゃいます。
人は支配できるものではありません。
役職に就き権限移譲された立場の方は、組織的な権限ではなく【自分のリクエスト】として如何に動いてもらうか、を常に考える必要がありますね!
そのために、取り組むべきことは色々あります。
企業・ビジネスを取り巻く環境は急激な変化の一途をたどっています。この厳しい環境の中で企業が生き残るためには、組織(体質)の強化であることは言うまでもありません。
そして、その強い組織を形成させるためには、健全で有能(適応能力)な人財が不可欠となります。
しかしながら、残念なことに
モチベーションの低下、メンタル不調、コミュニケーション不全、人材が育たない、人材の流出、組織の不健全、業績の低迷
などの事態が起こっていることも事実です。経営者トップから新入社員までの全ての就業者に対し、アンガーマネジメント教育を施すことこそ、健全な人間集団を形成し、組織活性を促すことにつながると考えております。