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「言ったとおりできないんだよね~」
「いつもポイントがズレるんだよな」
「ツメが甘いんだよね~」
「ここまでやるのが当然だと思うんだけどな」
などなど、他にもたくさんのフレーズがあると思いますが、実はこれらは部下に対する上司の方のボヤキなんです。
日常業務の中でついつい口に出てしまうんでしょう、その気持ちも十二分に分かります。かつての私もそうだったし、もっと強烈だったかもしれません(反省)。
部下に与えた業務結果へ期待するのは当たり前なのですが、でも考えてみて欲しいのですが、その期待のレベルって何を基準にしているんでしょうかね?
会社によっては、それぞれのポジションに応じた業務規程などあるのかもしれませんが、日常的には、A君だったらこれぐらいは処理できるだろう。Bさんにはここまで任せてみよう。
上司としてはこのような思いを馳せ、結果に期待を抱いて指示をしていると思います。「成長期待」ということも含めて。
しかし、いざふたを開けてみて期待した通りの結果でなかった時に、残念ながら上記のようなフレーズが表出してしまうんですね。先の「期待レベルの基準」、実はこれが厄介なことでして、ここに見えない落とし穴があるんです。
何故かといいますと、期待レベルの基準というのは、実は上司の方が自分の能力を基準にしていることが多いからなんです。上司の方が自身の経験から「俺が(私が)やってきたんだから、お前(あなた)もできるだろう」とは言わずとも、無意識で設定しちゃってるんです。
更にまた危険なのは、自信過剰な上司の方になればなるほどその基準は高くなってしまいますから、部下の結果次第では当然そのギャップたるや相当大きなものになってしまいますね。
上司は選べないという環境の中で、上司の方の基準(能力レベル)もまたそれぞれ違うわけですから、高い上司とそうでもない上司、どちらに自分が管理されるかによって、期待も評価も違ってくることになります。(一方で部下の対応にも問題があるのもまた事実でしょうけれど)
全てがそうだということでもありませんが、上司の立場にある方は部下とのやり取り(言動)や捉え方(認識)が、自分基準(目線)になっていないだろうか?
ということを常に意識していただきたいと思います。このような意識づけもハラスメント防止ににもつながっていくのだと思います。
「ハラスメント問題(対策)」が、企業にとって大きなリスクとして認識されているため、「ヒトのマネジメントの本質」「管理職に必要なヒューマンスキル」については、企業にとってとても重大なテーマだと考えております。
型ではめたような、一律的な理論研修では解消される部分ではありません。集合研修においても、個別対応においても、できるだけ参加者の皆さんと向き合いますので、是非ご検討いただけたらと思っております。