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キャリア研修の中では、必ずと言っていいほど「環境変化への対応が重要」ということをお伝えします。
簡単にご説明をいたしますと、自分たちの周囲(環境・社会・組織)でこの10年、20年のあいだにどのような変化が起きてきたのか、またその変化によって自分たちにはどのような影響があったのか?ということをまずは検証していただきます。
次に、その変化は今後も起こることを前提とし、その変化への対応のために自分としてどのような意識と行動が必要なのか?を考えてもらう、という内容です。
社員の教育研修ですから、もちろん従業員の皆さん各自に学び・考えてもらい、そして今後のキャリア構築(活躍)のためのプランを練り、そして実行してもらう。その結果が企業への貢献につながる、このようなシナリオですね。
そこはもちろん理解できることではありますが、私的に感じることはその施策にスピード感がないことです。もっと言えば、人事の方や教育のセクションにある方々との思いと、対してコストを捻出する組織側との温度差が大きい、ということです。
もっと言わせて頂くと、経営的な危機感を覚えているのは間違いないが、その原因や打開についてはどうも見ているところが違うようにも思えてしまいます。あくまで個人的な意見ですが。
社員の教育研修方法には一定のルールや基準があって然りですが、ただ何でも一律的に行えば良いとは思えません。一般的ですが、その企業の持つ理念やポリシー・カルチャーなどそれぞれのカラーに見合う、換言すればどのような人財に育てていきたいのか、ということだろうと思います。
ただその一方で思うことは、社員への期待だけがとても大きくて、逆に組織側としてはその社員を活かすべくどのような努力を重ねているのか?
研修施策もその一環であることは認めますが・・・
社員一人ひとりの特徴や個性をどのように活かそうとしているのか、そこがあまり見えないようにも感じるのは私だけでしょうか。
色々な変化を要求される動的なシチュエーションが得意な方もいれば、正確性や緻密さが要求されるような職務を得意とする方もいるはず。
多人数での環境で力を発揮する方もいれば、少人数だからこそパフォーマンスが上がる方もいます。
グローバルだからのダイバシティでもなく、これまでの組織においても個々の特徴や個性をちゃんと理解できていれば、そもそもダイバーシティであったはず。
JOB型の採用・人事制度への移行もまた「変化」だと思いますし、個人の特徴や個性をJOBに紐づける作業は決して簡単ではないと思います。(その仕事ができる人を見つける・採用するほうが簡単だからです)
個人の持つ特徴、能力(顕在・潜在共に)をもう少し見極めながら、そしてその個人に活きてもらうことの対応に向けた投資をしてもよいのでは、と思う次第です。
自分のこと、自分の仕事のこと、色々な視点で振り返る中で難しいと感じるのは「それをどう表現していいのか?」ということです。
ここは実際のセッションで、ご相談者の方がよく悩まれることです。ボキャブラリーの問題ということだけではなく、自分の想いやその形容というのは、自分が持っている概念の範囲でしかないからです。
他者からのフィードバックは正直とても怖いことですが、しっかりと自分を認識することは、間違いなく自分の強化につながります!