〒343-0045 埼玉県越谷市下間久里640-7
【レジリエンス】
最近よく耳にするワードですが、レジリエンスとはどのような意味なのでしょうか?
レジリエンスとはもともとは「復元力」として使われていたようですが、昨今の心理学では「回復力」という解釈で使われているようです。人間の精神的な回復力、といったところでしょうか。
精神的な回復力というと、いかにも強い精神力が必要だとか根性論で解くイメージになってしまいますが、実は全くそういうことでもなく、別に心配をするようなことでもありません。
皆さんそれぞれ、これまでの人生を振り返ってみてください。
失敗したこと、挫折したことの一つや二つぐらい、皆さん当たり前に持っていると思います。その失敗や挫折、簡単に言えば上手くいかなかった時から、その後どのように立ち直ったのか、気持ちの入れ替えができたのかを振り返ることです。
ここでまた過去のコラムで使った図をみてみましょう。
自己理解のために、ラインの山と谷にフォーカスして自分を認識するというワークですが、今回は山と谷ではなく谷の部分からの上昇ラインに目を当てます。
この上昇に転じたここでの力がレジリエンス、つまり回復力ということになります。この上昇ラインに転じた自分の中にどのようなことが起きたのか、どのような意識になっていたのか、を検証します。
その時の想い、意識、精神も根性も起因するのかもしれませんが、それが誰もが持っているレジリエンスです。過去を紐解けばきっとそのような体験があるはずですし、言い方を変えれば立ち直った成功体験を確認してみましょう、ということになります。
そのような成功体験をいくつも持っているわけですから、今後も何か逆境に直面した場合であっても持っているレジリエンスによって、「きっと大丈夫、上手く行かなくてもへこたれない」という自信につながっていきます。
まずは、自分のラインを描き、上昇期の自分と向き合ってみましょう、その時に持っていた思いや意識を再認識できたら、きっと強い自分作りができると思います。